毎年の正月休みの恒例行事
毎年、12月中旬に発売されるのですが、
有馬記念が終わったあと、
正月休みに読むのが恒例となっています。
はい、今年も買って参りました。
「金満血統王国年鑑 for 2016」
試しに少しだけ読みたい、という人向けには
Kindle版ですが、2ヵ月だけ500円で
買えたりします。
本のタイトルだけ聞くと
「怪しい予想サイト」
に聞こえるんですが、内容は楽しくて深いです。
競馬好きの方には「血統はそんなに気にしない」
という方にも、おすすめです。
おすすめポイント
構成を簡単にご紹介
金満血統王国の
王様こと田端 到さんと
大臣こと斉藤 雄一さんが、
血統を軸に行われたレース(G1から重賞から新馬まで多様)
を振り返ったり、少し先のレースを展望したりの
構成になっています。
基本は競馬月刊誌「サラブレ」の連載記事を
再構成し、書き下ろしを加えたものです。
おすすめポイントは以下4点です。
(1)なぜその血統がいいのかの理由がある
(こじつけかもしれないけれども)
これが私には一番大きいです。
正しいかどうかはわからないけれども、
なぜその血統がいいのかの理由が
ライトに書かれているんですよね。
書いてないこともありますけど(笑)
ひとつハービンジャーの特徴を例として
挙げておきます。
ハービンジャー産駒はクイックネスがないというか、馬群が開いた瞬間にそこをサッと突けるとか、キュキュッと動けない。
だから、上がり最速を出せる馬は
多いけれども内枠だと捌けない、とか。
以前の記事にも書いたことがありますが、
私はデータに理由を求めるタイプです。
理由がつけられるからこそ、
再現できたり、応用できたりできると
思うんですよね。
そこを改めて考えさせてくれます。
「まえがき」にも印象的な一文が。
自力で考えた末に買った馬券が的中した時の喜びは、人の予想に乗って的中した時の喜びの300倍と言われます(当社比)。怪しい予想サイトに惑わされることなく、その気持ちよさを、ぜひ手にしてください。
まさに然り、と思います。
私の予想ブログも十分怪しいかも
しれませんが(笑)、
私のブログに広告はあれど、
怪しい予想サイトの広告だけはない
のも自分で考えたいからです。
この記事も広告ですけど(笑)
(2)対談風に書かれているため、非常に読みやすい
まるで、競馬好きのオッサンが飲み屋で語っているかのようです。
そこに私のブログのような(笑)、取っ付きにくさはありません。
ちゃんとデータもありますよ、念のため。
(3)「ドル箱重賞」と称する、
傾向がはっきり出ている重賞の狙い目の紹介
傾向がはっきりしていて、
狙いが立てやすい
「ドル箱重賞」が18コラム、
書き下ろされています。
これは「サラブレ」には載っていません。
・・・・・ターコイズSが乗っていたのは
笑いました。さすがにあれを当てるのは
無理と思います(笑)。
(4)決して血統だけに留まらない
血統派は枠や馬場や展開を
軽視しているようにも
取られることもありますが、
そんなことはないことが
読めば分かります。
騎手についても極めてソフトに書いてあります。
父のハーツクライみたいに、中山芝2500を前前で強気の競馬をするジャスタウェイを見てみたかったけどねぇ。
とか(笑)。
for2016の特徴
過去の年鑑をお持ちの方に
今年の表紙は
「ハービンジャー、ハービンジャー、ハービンジャー」
でした(笑)
for2015の表紙は
「ハープスター、ハープスター、ハープスター」
でしたね、ご存知かもですが(笑)
ちなみにfor2014の表紙は
「ハーツクライ」
でして、これで3年連続
「ハー」で始まる馬
で表紙が飾られています(笑)
もう、ネタ切れでしょうし、来年は
スクリーンヒーロー
だと思うんですが、どうですかね(笑)
そろそろ内容の話をしましょう。
大体想像はつくんですが、
やはり「ハービンジャー」については
前述もしましたが、かなり触れられていることが多いです。
他には
エンパイアメーカー、コマンズ、ブラックタイドなどが触れられていますね。
あとはエアレーションについて書かれています。
中山の開幕週から差し追い込みが決まるなんて、
というところから、だんだん、踏み固められて?
前が残るようになったり、
中山の前半で差して勝った馬を
次開催では軽視、などが役に立ちそうです。
個人的に一番印象に残っていたのは、
中京短距離芝でStorm Catがいいことを
触れていたこと。
特に芝1,400mでいいので、
ファルコンSでは覚えていたいものです。
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