書籍レビュー 王様が教えてくれたまさかの血統馬券術 田端 到

家族の楽天マラソンに乗っかり、血統本を購入しました。

「王様が教えてくれたまさかの血統馬券術」

結論から言うと、おすすめです。
この前の「血統が当たるのはやはり常識です」も持ってますが、
違いは主に以下の3点。

1.直近の種牡馬が反映されている(まあ、当たり前)
  ディープインパクト、ハーツクライ、ダイワメジャーはもちろんのこと、
  アドマイヤムーン、シニスターミニスター、Empire Makerあたりの追加が嬉しいところ。
  これを見てれば、エルムステークスでインカンテーションの馬券をもっと
  重視できたかも。
2.新装中京競馬場の傾向が記載されていること
  芝の考察はまあ、ほとんど同じだったけど。
  ・差し有利
  ・キングカメハメハ、サンデー×ノーザンテースト。
  書かれてなかったのはStorm Catの強調かな。
3.ディープインパク度の新設
  ネーミングはともかく。
  ディープインパクトのコース距離別の相性表。
  相性が悪いコースは荒れやすいと見ることも出来ますね。

あとは過去の本からの共通項ですが、
・ただのデータ本ではない
 正しいかどうかは置いておいて、「なぜその血統が来ているのか」の
 考察部分が参考になります。
 コース適性からその血統の本質を知ることで、応用が利くからです。

 例えばクロフネは自身が大跳びで不器用だから広い京都や東京がいい、
 となれば、今週末のレパードステークスが行われる新潟ダート1,800mは
 コーナーがきついので向かないだろう。
 但し、フレンチデピュティはイン差しのできる血統なので、
 Deputy Ministerはいいだろう、とか。

ここに味付けをしていきたいですね。
例えば、季節傾向とか。
中京芝の傾向として、
夏はキングカメハメハ、冬はサンデー×ノーザンテーストという印象があります。
これは夏は梅雨で馬場が荒れやすくパワーが求められ、
逆に冬は乾燥しているので、同じ差し傾向でも切れ味が求められるから、
と思っています。

血統は最も簡単に適性を見分けるヒントを入手できる手段(あくまで手段ですよ)
と思っているので誰にでもおすすめできます。

自分のスタンスはあくまで適性重視ですが、まったくの未熟者で、
馬体(パドック、返し馬)や走り(追い切り、実際のレース)から適性を
見抜くことはまだほとんどできません。
そんな自分にも、字面だけで適性を推測できる大事な「手段」です。

あとは初物に対して推測できるのが血統の強みですね。
新馬、初コース、初ダート、初芝、初重馬場、初荒れ馬場など。

ぜひ、父や母父の名前だけでなく、5代血統構成から、適性を
見抜くヒントを見つけましょう。

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