皐月賞2016事前整理

その他

主な前走をまとめて振り返ります

皐月賞の展望の前に、
3歳牡馬の主な重賞を振り返ります。

私がポイントに挙げたいのは、
ペースと馬場、
最後にレースレベルです。

最新の予想印は以下です。
(レース当週に追い切りやフォトパドック、
馬場などで徐々に固めていきます)

fandsさんの第76回皐月賞(G1)予想 2016年4月17日中山11R|KLAN

fandsさんの2016年4月17日中山11R 第76回皐月賞(G1)予想ページです。ユーザー独自の予想・評価印、馬やレースに対するメモを閲覧、共有できます。

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1.現時点の見解

3強は揺るがず

3強との見解は当然かと思います。

それも高いレベルですので、
基本は順番をつけるレースで、
あとは何かが凡走したときに
割り込んでくる馬を薄く
考えておく、というスタンスです。

現時点の見解を書くと、
◎マカヒキ
○サトノダイヤモンド
3番手リオンディーズ(▲単穴なんて失礼過ぎていえない)
4番手エアスピネル
というベタな感じです。
馬券の軸はサトノダイヤモンドに
したい感じです。

レースレベルを私見で話すと、
弥生賞がダントツで、
次は共同通信杯。
きさらぎ賞はサトノダイヤモンドが
抜けていたので、レースの質自体は
低いと思っています。
あとはちょっと苦しいですね。

ただ、共同通信杯は
かなり緩い馬場と
速いペースがもたらした結果です。

皐月賞当日は、
馬場はあそこまで悪くなることは
ないと思っています。
天気次第ではありますが、
暖かくなってきて、
芝の生育が良くなり、
芝刈りを挟むことで、
当週末に雨が降らない限りは
速い馬場を想定しています。
あとはエアレーション馬場も
使って、やや内伸びに
なるんじゃないかと
勝手に思っています。

そして、マイネルハニーの回避で、
ペースはスロー寄りが想定されます。

この変化を踏まえると、
もっともポジティブな評価は
マカヒキ
です。
ペース想定の恩恵が
大きい気がします。
まあ、条件はいろいろあります。
良馬場、ペースはスローで、出遅れず、
詰まらずに決め手を活かせる、
こんなところかと思います。
乗り方は難しいっちゃ、難しいです。
馬場が悪くなると、相対的には
一番マイナスと思います。

リオンディーズ
は折り合いを考えると、
スローは嫌でしょうね。
さらに、マカヒキには
良馬場での決め手勝負では
苦しいことがわかってしまいましたし。
まあ、一度使って折り合いが
改善すれば、デムーロ騎手は
仕掛けていくジョッキーと思いますし、
乗り方は工夫してくるとは思います。

サトノダイヤモンド
は勝手に先を見据えた競馬をして、
2着には来るけど勝ち切れない、
こんなイメージです。
決め手勝負には一縷の不安もあります。
折り合い、坂には不安ありませんので、
3着内という意味ではもっとも
信頼できると思っています。

2.ステップレース回顧まとめ

京成杯

スローの立ち回り勝負

勝ちタイム:2.01.9(良)
年明けからの高速馬場を継続。
ラップタイム

200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m2000m
12.710.813.112.412.812.011.911.711.812.2
36.649.135.7

オンザロックスの逃げは
テンの3Fが36.6秒。
1,000m通過が、
61.8秒というゆったりしたもの。

馬場も速く、
基本は内枠、位置取り競馬になりました。
前へ行った馬に全く
プレッシャーもありませんし。

ということで、
プロフェット
の勝ちははっきりいって
評価できません。

逆に
ナムラシングン
はこれだけで足りないと
見るのは早計とは思いますが、
後述の通り、厳しいことには変わりないですw

皐月賞とは関係ありませんが、
当レースで評価すべきは
断然
メートルダール
で青葉賞では当然、
筆頭候補でしょう。
ダービーでは厳しいと
思いますが、ステイヤーでも
勝負になる青葉賞なら、
ほぼ勝ち負けと思います。

きさらぎ賞

平均ペースを突き抜ける

勝ちタイム:1.46.9(良)
開催後半で高速馬場ではない、
水準の馬場と思います。

ラップタイム

200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m
12.910.811.812.012.312.211.711.911.3
35.536.534.9

またもペースを作ったのは
オンザロックス。

テンの3Fは35.5秒から
1,000m通過が59.8秒と
平均ペースで流れましたが、
中団に構えたサトノダイヤモンドに対し、
ロワアブソリューは抑えきれず、
ノガロは早めに勝負の仕掛け。
結果としては前の馬には
若干、厳しい流れだったと思います。

そんな中、中団で折り合った
サトノダイヤモンド
が突き抜けて圧勝。

当レースからの皐月賞出走馬は
この馬だけですが、
当然、有力でしょう。

折り合いにも不安なく、
暮れの阪神の馬場も
難なくこなしています。
(寧ろ、硬い馬場への不安が
当レース前には囁かれていたくらいです)
とにかく真っ直ぐ走れることを
関係者が強調している馬で、
内回りも坂も問題ないでしょう。

複勝圏内という意味では
もっとも信頼できる馬と思います。

懸念はまずはスローペースでしょうね。
決め手を問われる展開を経験していないだけ、
かもしれませんが、決め手比べではマカヒキ、
リオンディーズに劣る可能性はあります。

また、完全に私の妄想ですが、
皐月賞は無理に勝ちにいかないのでは、
とか思っていたりします。
3強の中で、折り合いや真っ直ぐ走れることから、
もっとも距離不安がなく、
ダービーでは最有力と考えています。
皐月賞はこの馬の競馬を貫くんじゃないでしょうか。

あとは高速馬場もありますが、
こちらは経験していないというだけで、
あっさりこなす可能性が
十分と思っています。
なお、道悪のほうが苦手な馬が
相対的にパフォーマンスを
落とすようなら、プラスに働くと
思います。

共同通信杯

馬場とレースレベルを考えると速い流れ

勝ちタイム:1.47.4(稍重)
雨の影響と開催後半が重なり、
感覚的には稍重より重い、
時計のかかる馬場でした。

ラップタイム

200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m
12.711.311.812.112.111.811.511.812.3
35.836.035.6

逃げたのは、
リスペクトアース
実はこの馬をちょっと見直した
1戦でもあります。

京都2歳Sを見る限り、
スローに流れた展開に恵まれた
2着と思っており、
全く評価してませんでしたが、
小頭数とはいえ、ペースを
作って4着はそこそこ評価できます。
・・・と思ったら若葉Sで2番手から
惨敗ですから、競馬って難しいですねw

皐月賞ではほかに逃げる馬も
いなさそうですから、
なんとか締まったペースを
作ってほしいものですが・・・・・
マイネルハニーの回避で
ペースは落ち着きそうです。

勝ったのは
ディーマジェスティ
緩い馬場も流れたペースも
向いたと思っています。
この馬、ディープインパクト産駒と
思わない方がいいと思っています。
母系のブライアンズタイムと
Sadler’s Wellsが利いています。
この2系統が共に入ると、
重い馬場は歓迎でしょうね。
今年だけでも、スーパームーンや
マジックタイムが時計のかかる馬場で
好走していますし、
ちょっと前にはレインボーダリアが
不良馬場のエリザベス女王杯で
勝っています。

馬場が悪くなるようなら、
そしてペースも流れるようなら、
3着内の可能性はあるとは思っています。

弥生賞

道中緩み、決め手比べ

勝ちタイム:1.59.9(良)
速い馬場は継続。

ラップタイム

200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m2000m
12.510.511.312.213.012.812.512.511.311.3
34.350.535.1

ケンホファヴァルトが作ったペースは
テンの3Fは34.3秒。
1,000m通過は59.5秒と
流れたように見えますが、
800mからガクッとラップが
13秒~12秒後半まで落ち、
道中はかなり緩んだ流れになっています。

先行した3頭は始めから勝負するのが
難しい馬で、実質リオンディーズが
逃げたような流れ。

緩めの流れで後続を突き放した
上位3頭のレベルは間違いなく高いです。

マカヒキ
は良馬場での決め手比べなら、
上位3頭の中でも抜きん出ていることを
証明したと思います。

もし、皐月賞もスローの団子で
決め手比べになれば、この馬が
最有力です。
そういう意味ではマイネルハニーの
回避はこの馬にもっともプラスに
働く可能性があると思っています。

もちろん、多頭数という難しさはあります。
後ろから大外を回っては厳しいでしょう。
出遅れなければ中団は
取りたいところとは思います。

ただし、坂を上ってから切れ味を
発揮したように、決して急坂のある
中山はベストではないでしょうね。
溜めないとあの脚を再現するのは
難しいと思います。
乗り方、仕掛けどころは、
かなり難しそうです。

ベストシナリオは内枠を引いて、
スローからイン突きで抜け出し、
でしょうか。
詰まるリスクは当然ありますが。

リオンディーズ
はほとんど逃げたといっても
過言ではない競馬で
前も後ろも離れてスムーズに
運べた方と思います。
それでも若干、かかった分、
終いの伸びを欠きました。

この馬にとって、懸念は
多頭数とペース。
スローで折り合いを
求められる展開は
苦しいです。

内枠を引ければ、
ある程度馬群でガマン
できるかもしれませんが、
外枠を引いたりしたら、
積極的な競馬もありうると
思います。

マカヒキとの決め手比べは
分が悪いと思いますので、
弥生賞よりは多少仕掛けを
遅らせつつ、3強の中では、
一番早く仕掛けると
勝手に思っていますw
3強の中でペースのカギを
握るのはこの馬と思います。

馬場は悪くてもまったく
気にしないと思います。

エアスピネル
も距離延長を懸念しましたが、
この馬なりによく走っています。

3強に通用する武器といえば、
競馬の上手さだと思っていますので、
実は皐月賞が一番勝負になる
可能性が高いレースではあります。
なんとか内枠を引いて、
早め抜け出しで食い込みを期待したいです。
やはりアタマのイメージはありませんが。

あとは馬場は悪くなってほしいクチと
思います。
良馬場の決め手比べは分が悪いです。

若葉S

時計のかかる馬場での持続力勝負

勝ちタイム:2.02.2(稍重)
雨の影響で時計のかかる馬場です。

ラップタイム

200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m2000m
12.811.413.013.011.612.312.011.711.912.5
37.248.936.1

前半はかなりのスローから、
アドマイヤダイオウがマクって、
持続力勝負になりました。

アドマイヤダイオウ
ナムラシングン
共に力の要る馬場で好走
してきたタイプ。
重馬場になれば、食い込む可能性が
ゼロとはいいませんが、
3強もマカヒキ以外は力の要る馬場を
十分こなすと思いますので、
苦しいと思います。

アドマイヤダイオウ
の方が今年に入ってから
良馬場で競馬してない分、
可能性はあると思いますが、
2歳新馬で良馬場で
ピースマインドにも
遅れを取った3着ですので、
難しいと思っています。
スタミナは証明しましたので、
期待するなら成長込みで
秋以降ではないでしょうか。

スプリングS

緩めの馬場と平均ペース

勝ちタイム:1.48.1(良)
前日の雨が残りました。
良馬場とはいえ、力の要る馬場です。

ラップタイム

200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m
12.711.511.812.312.011.612.011.612.6
36.035.936.2

マイネルハニーが
作ったペースは
テンの3F36.0に
1,000m通過が60.3。
数字だけ見ると
ややスローよりの
平均ペースといったところですが、
馬場を考えると、
かなり速いペースです。

これで2着に逃げ粘るんですから、
マイネルハニーは
いい馬です。
ところが皐月賞は回避。
これで皐月賞のペースは
かなり落ち着きそうです。
勝負になるとは思っていませんが、
淀みのないペースは作って
くれそうでしたので残念です。
馬場が向いたのは確かですが。

馬場が向いたといえば、
勝った
マウントロブソン
母がクロフネの半妹で、
力の要る馬場も向きましたし、
何より、内枠でじっとして、
直線で外に出すという、
「嵌った」競馬。
本番でこれ以上を期待するのは
やや酷です。

ロードクエスト
は若干、脚を計るような競馬で、
上積みは見込めますが、
この馬、硬さが目立つ馬で、
距離延長がプラスとは思えません。
レースレベルは決して高くはない
スプリングSから相手強化の
皐月賞はかなり厳しいです。
好位につける競馬を事前には
示唆していましたが、
スタートを決めないことには
厳しいことを露呈しました。

ここから皐月賞本番に
繋げるのはかなり難しいと思います。

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